名前をめぐって
また1ヶ月以上あきました・・もはや月刊を通り越して季刊になっているような気もしますが・・・・しばらくはこんな調子でいきます^^;。
7,8,9月と短期間でプライベートのレッスンを受け持っていた韓国人の奥様(ご主人は在米韓国人でアメリカで結婚、今はご主人が日本支社に駐在中 在日2年目)のおはなし。
中級をだいたい終えている方で、かつ、韓国・アメリカ・日本の3つの社会を経験、かつ年齢も近く、加えて自宅でのレッスン、ということで話は日韓の社会・文化とか家族観とか・・・レッスンを忘れて話がつきず・・
私がどうも韓国の名前の感覚にひっかかっていることもあってか、(過去にもいろいろ書いてました)彼女の経験も含めて話は「夫婦別姓」についてへ
知っている方も多いと思いますが、韓国は夫婦別姓で、子供は父親の姓を受け継ぐ。私の知り合いの方(日本人・韓国人と結婚)で、「子供と苗字が違うのが寂しかった。家に一人だけ入れない感じがした」という話を聞いたことがあったので、そんな話をしたり、反対に、今日本で立法化しようとしている「夫婦別姓」の法律の背景を話したり・・・苗字一つとっても深いよねぇ・・と話す。
ちなみに彼女は別姓をとらず、ご主人の姓(「moon」(ムン)さん)を使っているので、これはやはりアメリカ社会の一員となるための強い決意の表れかしら、とか、在米韓国人のアイデンティティとは・・・などとあらぬ方向に思いをはせて、理由を聞いてみると
M:自分の苗字でもよかったけど、韓国人の苗字はアメリカ人はどうせ読めないし、覚えられないし・・・夫の苗字は「moon」で、英語の単語にもあるし、すぐ覚えてもらえるから!
とあっさり。
この「韓国人の名前は外国人が呼びにくいから」、という理由で、突如「アンディー」「アーノルド」とかが発生するわけですが、この理由、けっこう浸透していますね^^;。神妙に二人で夫婦別姓とは、と話し合っていた時間はなんだったんだ、という気もしますが。
名前つながりでもう一つ。ジュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』。著者はインド系アメリカ人の女性で、前作『停電の夜に』は、とある先輩に「たぶんかなり好きだと思う」と薦められて、ぴったり!はまったので(こういう風に好きな本を教えてもらえるのは、すごく理解してもらえてる感じがしてうれしい)、かなり期待して買っておいて、もったいなくて読めなかった本。(もうずいぶん前に出版されているので古い話になってしまいますが)
移民というその視点のせいか・・、なんか状況を傍観してしまう感じ、それを心情の吐露(そうするとたんなる私小説になってしまうけれど)という感じじゃなくて、目に映った情景を淡々と並べて描いているだけなのに、なんだか染みてくるのはなぜなのか・・。
ひょんなことから「ゴーゴリ」と名づけられた男の子(インド系アメリカ人)が、名前を恥ずかしいと思ったり、隠そうとしたり・・そんなごろごろとした違和感が、大人になっていく過程で少しずつ見えない速度でひずみを生んでいくお話。(うまく整理できていないのですが・・・)
この「ゴーゴリ」君の繊細なココロは、さきほどの韓国の名前観ではどう読まれるのかな、などとも思いもし・・。名前のこと・・・興味尽きず、です。





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